第一回日中口腔技工講演会開催報告
2004.7.22

日本歯科技工所協会      
国際交流担当理事 斎藤隆司
 
 2004年6月8日(火)〜11日(金)の4日間、中国・北京市で「SINO―DENTAL2004」が開催された。
その期間中に歯技協主催で、歯技協が招聘した北京近郊の研修生が中心になり日本で学んだ研修成果の報告会
(第一回日中口腔技工講演会)を行ないましたので報告致します。参加者は名簿登録が120名ほどあり、先ず、開会式は中華人民共和国衛生部の李洪山主任と桑原敏勝理事長の挨拶から始まり、会場にはジーシー社の中尾眞社長・松風社の脇野喜和国際本部長はじめ多数の方々にご参集を頂きました。
テーマは「歯科技工技術交流から更なる技術向上を目指して」で日本側から賛助会員の(株)ジーシー社・(株)松風社・コアデンタル社員に発表の協力をして頂き、そして研修生たち4人がそれぞれの研修成果を発表した後、シンポジュームを行ないましたが良い刺激になったようです。特に、姚志敏氏のフロアーからの発言が若い技工士たちには良い教訓となり場内がしまりました。
今回、このような企画と形式は研修生たちにとっては初めてなこともあったので全面的に歯技協側で仕切りました。次回からは研修生たち独自的企画を期待したいと思います。

 
控え室で開会式を待つ李洪山先生(左)と中尾眞社長(右) 開会前の会場準備
 
開会式で祝辞を述べる李洪山先生(中央) 研修生の発表 
 
会場風景 研修が終わりホットしたところの発表者と関係者一同
 
追伸
今回、12日間でラボ関係の施設を11箇所見学してきたが、中国の現状がますます解からなくなった。
民間ラボ(個人ラボと称する)の進んでいるところを2箇所訪問したがレベル的には日本のラボの中より上で十分通用する技術を持っていると思った。(それが40〜50人のラボ)しかし、レベルの高いラボ経営者は日本市場には全く関心がないように感じた。地方の大学や公的病院は技術も設備も比較的遅れていてこれからはじまる兆し・・・・民間の方は経済活動を中心に発展が早いと感じた。・・・開口一番合弁ラボを作りたいとの話が何処でも必ず出た。民間ラボはピンからキリまで日本ならば100%再製の製品を作っているところもあったが仕事は何処よりも山積みされていたのには不思議であった。次回はそれらの歯科医院を見学したい。
中国の技工の消耗製品もだんだんと品質が向上しつつあるが・・・・いまいちと言うところであるが侮れないのが現状であろう。
簡単ではあるが、これをもって報告とする。

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